イヤホンを外して街へ出よう

外に出る時に必ず耳にイヤホンをする人は多いかと思います。
もしかしたら室内でもしているのかもしれませんが。

自分のペースは大切なのでそれにどうこういうつもりはありません。
ですが、たまには周囲の生活音を聞いてみるといいかもしれません。
今の時代何でもかんでも金銭的な価値に物事を結び付けたがる傾向がありますが、
それだと味気ない。人間味がないとでもいいましょうか。

イヤホンを外して地元を歩くと子供の声だったり、家を建てている
職人の作業音だったり色んな音が耳に入ってきます。カットサロンにいけば、
地元のたわいもない会話がそこで聞けます。自分では聞くことのない
昭和の懐メロも聞けるかもしれません。

自分の世界に入ることは悪いことではありませんが、他人を無視して籠るのはどうでしょう。
外の音をシャットアウトしてしまうとすべて自分主導で動いていきます。
周囲の人が困っていても気付けない（気付く気はないのかもしれませんが）。
逆をいえば、自分に危険が迫っていても気付けない・・・

昔に比べるとパソコンやスマートフォンが生まれ、その場で解決できる手段は
増えたのかもしれません。その気になれば人と簡単に繋がれるようにもなりましたが、
機械を介さずにまったくの他人と会話する機会は激減したように感じます。地元を
離れた人は特にそうでしょう。

電車のホームでも車内でも殆どの人がスマートフォンに釘付けです。歩きながらゲームを
している人までいる始末。人とぶつかったらどうするのでしょう。こういう人に限って
ぶつかっても誤らないか無視して素通り。悪質な場合、逆に自分を被害者だと主張するのです。

先輩方のおかげでいろんな技術が発展し、生活は便利になりました。感謝です。
ですが、その空いた時間にどんどんやることを詰め込んで疲弊している人が多いです。
何かしていないと落ち着かない現代病です。自分でOFFにできないのです。
こうした状況下では環境を変えるしかありません。強制的にOFFにする仕掛けがないと。
OFFになってみないと振り返れないことって意外に多いのではないでしょうか。